綿菓子の花束

ふわふわと好きなことについて書いていきます

デビューに寄せて②③

デビュー日当日に過去を振り返るのも変な気がしたので、ちょうど3日とか言っちゃったけど、まとめます。

 

おたくはじめて二年目。

入った公演数は少なかったけどぜんぶ近くて、すごい一年だった。

 

まさかの初現場はクリエ。Princeが3人でクリエに立つのは最初で最後だったから、入れて本当に良かった。すごかった、ってことしか覚えてないけど。

ちょうどその時期わたしはとあるアニメ映画に通い詰めていて、よく映画館に足を運んでいた。だからクリエ入ったとき、映画館みたいなサイズじゃん?って思ったの。

実際コンサートは映画みたいだった。なんだか透明なスクリーンがわたしたちと彼らを隔てているみたいで不思議だった。

近くで見ても遠くて、やっぱりアイドルなんだなぁと実感した。

 

その年のサマステもありえないくらい整番がよかった。本当にありえないくらい。

はじめて、ファンサを意識した。けど、もらえなかった。ちょっとだけ、もやっとした。

そのときに思ったのは、「次こそファンサをもらおう」じゃなくて「ファンサが気にならないくらい広い会場でできたらいいな」だった。早く大きくなって、と本気で思った。

まさか、叶うとはたぶん信じられてなかったけど。

ファンサをもらえなくていい。みてもらえなくていい。わたしのことなんか絶対みえないくらい広い会場が似合うのだから、そういう場所でやってほしい。それがわたしの切なる願いだった。

 

思いもよらぬ形でそれが叶ったのがジュニア祭り。これは入った公演ぜんぶ席が良いとは言えない感じだったけど、一等に楽しかった。

初日の公演でPrince Princessの二番がはじめて披露されたとき、会場が沸いたのをわたしはたぶん一生忘れない。

ジュニアがまるっと好きだったから誰をみても楽しかったんだけど、やっぱりいちばんは岸くんだと確信できた。プリプリなんて曲歌ってもらえて、わたしは世界で一番幸せだなぁなんて思っていた。

 

祭りが楽しくて忘れられないなら、しんどくて忘れられないのがキントレ。いや、楽しかったんだよ?でもはじめてコンサートでボロ泣きした。

なんでこの子たちがデビューできないの?

デビューさせてあげたい。

ファンが信じなくてどうするの?

って思ったら次から次へと涙が溢れてきた。

 

実はね、Princeも最初はそんな、好きじゃなかった。スキル足りてないし、トーク下手だし、みたいな。ごめん。

でも夏の彼らは変わっていた。揃うショー風のダンスに、笑えるMC。それと、3人でやっていくという覚悟。

ないと思っていたもの全てがあって、嬉しくなって悲しくなった。がんばってるんだってちゃんと伝わってきたからこそ、報われてほしいという気持ちが強まった。

わたしが彼らを広い会場でみたいからじゃない。彼らに広い会場がふさわしいからだ。

 

秋になった。はじめて舞台に行った。

舞台の上の岸くんは想像以上に格好良くて、わたしはなんだかほっとした。大丈夫。報われなくても、こっちでならきっと結果をだせる。

いま思うと逃げの姿勢だった。気持ちが強くなればなるほど応援するのが辛くなって、気持ちを強く持つのを諦めた。

 

冬。湾岸もプリンスホテルも当たらなくて、ふてくされて過ごしてた。うそ。へいせいじゃんぷに傾倒してた。10周年ツアー最高だったから。

 

そこからやっぱりデビュー組を応援する方がわたしには向いてるんじゃないかとかいろいろいろいろ考えた。

ジュニア界隈動きないしつまんない、って身内には言っていた。

 

デビューが決まったのは、身内にそう言った次の日だった。

 

なんか、本当にキンプリには、Princeには、岸くんには感謝の気持ちでいっぱいだ。

 

期待しない方が裏切られなくて済む。

それがわりとわたしの人生のスタンスだった。だから、デビューもどこかで無理じゃないかと思ってた。本当にこんなファンでごめん。

でも、不可能だと思っていたことを、あの6人は可能にしてくれたのだ。

 

わたしの世界を塗り替えてくれた。

新しい世界へと連れて言ってくれた。

きっとこれからまたたくさん知らない景色をみせてくれるんだろう。

 

キンプリデビューに際して、わたしはあの6人に、そのなかでもとくに岸くんには「おめでとう」より「ありがとう」を伝えたい。

 

夢が叶うって教えてくれてありがとう。

 

2018.5.23 King&Prince デビューおめでとう!